採用すべき人に求めている経験やスキル以上に重要な要素
今日は、「採用すべき人に求めること」について、
とても重要なことを学んだので、忘れないようにブログに書いておく。
人事から採用面接の進め方についてレクチャーを受けていた時のこと。
「さて、私たちが採用に応募してくる人に対して、求めることって何だと思う?」
という質問を受けた。
私は少し考え、「経験、でしょうか。」と答えた。
「確かに経験も大事。入社してすぐに活躍してくれる人が欲しいからね。ただ、経験は入社してからも身につけることができる。経験よりも大事なことがある。さて、何だと思う?」
「経験よりも大事なこと……
仕事に対する積極性とか、コミュニケーション力とかでしょうか。」
「そうだね。どちらも仕事をしていく上では大事なことだね。ただ、それだけで良いのかな?」
「そう言われると……
指示を的確にこなす力や、顧客に対する提案力も必要です。」
「それらの能力も確かに必要だ。ただ、それ以上に必要なことがある。」
「それ以上に必要なこと……もう、思い浮かばないです。」
「では、正解。応募者に求めることとは、応募者の『価値観』が、会社が求める人材像と一致することなんだ。」
「価値観の一致……?」
「そう。価値観、つまり『仕事において大切にしていること』の優先順位が一致することが大事なんだ。
さっき言ってくれた積極性やコミュニケーション力は、仕事をする上で大事なこと。他にも指示の内容を正確に読み取る力や、顧客に対してどのように提案すれば良いか考える力も大事。このような要素はどこの会社でも求められる。
ただ、これらの要素をすべて兼ね備えている人はどこの会社も欲しがるし、採用するために良い条件を提示する。当然、応募者もより良い条件で働ける会社を選ぶ。」
「確かにそうですね。」
「正直、私たちの会社は大手企業に比べて、雇用条件は劣ってしまう。欲しい条件をすべて兼ね備えた人を採用するのは難しい。そこで、採用したい人に求めることの中で、優先度の高いものを絞り込むことが必要になる。」
「求める要素の中で優先度の高いものを絞り込む。」
「会社が求めることをリストアップして、優先順位を付けていく。『自分から進んで仕事に取り組むこと』と『指示の内容を正確に読み取ること』では、どちらか大切か、という具合に。
そうやって、会社が応募者に求める価値観、仕事において大切にしていることを明確にしておくことが大事なんだ。」
「確かに『自分から進んで仕事に取り組むこと』と『指示の内容を正確に読み取ること』はどちらも大事ですが、どちらを重要視するかは、人それぞれ違いますからね。」
「そして、明確にした会社が求める価値観を採用に関わる人同士で共有しておくことが重要。今、君が言ったように優先順位は人それぞれ違う。同じ会社の人であってもだ。私と君とでも違う。
もし、求める価値観の要素だけ決まっていて、優先順位を共有していなかったとすると、私が採用する人と、君が採用する人が、仕事の大事な場面で互いの価値観の違いからぶつかり合ってしまうことが起こりうる。
会社の中で求める要素を明確にし、優先順位を決め、共有することが大事なんだ。」
仕事において大切にしていることは何かという『価値観』。
「私が大切にしていることは何だろう……?」ということも考えつつ、今後の採用活動において、しっかり確認していこうと思った。
では、どうやって、応募者の価値観を確認すれば良いのか。
それについても教えてもらったので、改めて書こうと思う。